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2019-03-18

【もっと身近に!ヨガ哲学】“ヨガの八支則”とは?

突然ですが、みなさんが「ヨガ」と聞いてイメージされるものはどんな光景でしょうか。
「ヨガ」と言うと、やはりアーサナ(ポーズ)を練習している様子がイメージされる方も多いかもしれません。(私も当初はそうでした。)
 
しかし、ヨガ本来の目的、目指すことは「自分自身と繋がること」「幸せになること」。(ですので、ヨガは「心の科学」とも言われています。)
 
そして、その本来の目的に向かうためには、クラスの外、マットから離れているときにも、心がけたいこと、生活の中でも取り組めるものがあると言います。
 
「ヨガとはこういうものだよ」、「ヨガをこうやって実践するといいよ」ということがまとめられているのが『ヨガ・スートラ』と呼ばれる経典です。
『ヨガ・スートラ』が編纂されたのは、紀元前後と言われていますが、現代にも通じる智恵がたくさん詰まっています。
 
今回は、その中にある「八支則」をご紹介します。
「八支則」とは、自分自身とつながり、幸せを感じるための8つのステップ
 
これらを一つ一つ段階的に達成していくのか、同時に取り組んでいくのか、または行きつ戻りつ実践していくのか、というのは様々な解釈があるようですが、どれにおいても、実践が大切!だそう。
 
まずはその「八支則」の全体像を見渡してみましょう!

1.ヤマ【禁戒】

社会で生きていくために、しないほうがいいこと。
ヤマには、5つの項目があります。これらはすべて同等に扱われるべきものとされています。
 
「1.アヒンサー/非暴力」「2.サティヤ/正直(「嘘をつくこと」をしないほうがいい)」「3.アスティーヤ/不盗」「4.ブラフマチャリヤ/禁欲」「5.アパリグラハ/不貪」

2.ニヤマ【勧戒】

自分自身が成長するために、行うべきこと。
ニヤマにも、5つの項目があります。
 
「1.サウチャ/清浄」「2.サントーシャ/知足」「3.タパス/鍛錬」「4.スヴァディアーヤ/読誦」「5.アパリグラハ/不貪」

3.アーサナ【坐法】

アーサナとは「安定していて、快適な姿勢」と『ヨガ・スートラ』には書かれています。
古い歴史を持つヨガにおいて、伝統的にアーサナとは、瞑想するときの坐法を指していました。
 
また、現代で知られている一般的なポーズは、正しく姿勢を取るために必要な「柔軟性」や「筋力」の向上のために生まれたものと言われています。
また、現代におけるアーサナの練習というのは、心の雑念を取り払うために、粗雑な体に働きかけて、気持ちを浄化していく側面もあると言えるでしょう。

4.プラーナヤーマ【調気】

「プラーナ」とは「気」「生命エネルギー」と言われ、「(ア)ヤーマ」は「拡大または制御」と訳されるため、「調整」を意味します。
呼吸は、体内に必要な酸素を取り入れたり、自律神経を整えたりする目的もありますが、ヨガにおいてはそれだけでなく、空気中のエネルギーであるプラーナを身体の中に巡らせ、外界と自身のエネルギー交換をしています。

5.プラティヤハーラ【制感】

外部から受ける刺激を制御するのが、プラティヤハーラです。
五感でキャッチする情報に振り回されないように感覚をコントロールすること。その修練によって、次の「ダーラナ」に備える段階でもあります。
 

6.ダーラナ【集中】

心が一つの場所や、一つのものに集中しているときの状態。
通常私たちの心はあちこちへとさまようものですが、ダーラナでは、自分の心を訓練している、教育している状態とも言えます。
一つのものに集中する方法として、ろうそくの火などの対象を見つめつづけ、凝視する「トラタカ」という瞑想法があります。

7.ディヤーナ【瞑想】

前述の「ダーラナ」の状態を、絶え間ない流れで続けていく状態がディヤーナ「瞑想」です。
 
「ダーラナ」の集中状態が、訓練によって徐々に長くなった状態。
真の瞑想では、時間の感覚や、空間の感覚、身体意識も超えると考えられています。
より身近な例で挙げると、「睡眠」のときの状態に似ているとも言えるでしょう。
 

8.サマーディー【三昧】

最終段階は「サマーディー/三昧」です。
 
瞑想している自分自身と、瞑想という行為、そして瞑想される対象すべてが一体となった状態です。サマーディーは修習して得られるものではなく、また意識してできるものでもないと言います。

 

 

 

いかがでしたか。この記事では詳しく述べられなかった項目もありますが、現代においても通じるエッセンスがあったのではないでしょうか。
 
ヨガはとても奥深いなぁと思います。
「ポーズが上手になること」、「身体が柔軟になること」、「リラックスさせること」
これらは、ヨガが目指す目的そのものではなく、一部であったり、ベースであったりすることがご理解いただけたでしょうか。
 
もし気になる項目があれば、マットの上の練習だけでなく、マットを離れたときの練習としても少しずつ取り入れてみてください。
 
今回ご紹介できなかった「ヤマ」「ニヤマ」の項目は、また改めてご紹介します。
お楽しみに!

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